- 虫歯によるリスクとは
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口腔内には良い菌・悪い菌含めて何百種類・数億と存在すると言われています。
そのバランスが崩れていわゆる「むし歯」と言われる菌の活動が活発化し、酸を出して溶かします。
治療せずに虫歯が進行すると、神経まで到達し、痛みを伴います。そして最終的には歯を失うリスクが高まります。
- 安易に削らない虫歯治療
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当クリニックでは、虫歯であっても安易に歯を削ることはしません。削るかどうかは虫歯の進行度合によって判断します。
というのも歯は一度削ると元に戻らないからです。また削ると修復物との間に隙間が出来ることで、再度虫歯になるリスクもあります。表面(エナメル質)の虫歯であった場合、歯の再石灰化によって進行が止まったり、修復することもあります。そのためフッ素を塗布し、削らず様子を見ることもあります。またフッ素を塗布する際は、エアフローで表面の細菌を飛ばしてから行います。
基本的に虫歯が中(象牙質)まで到達している場合は、再石灰化が期待できないため、治療を行います。
- リスクを考えた治療
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まずはレントゲンデータや歯の模型、口腔内写真、ポケット検査のデータ等を元に、治療計画を立てます。前述の「歯をなるべく削らない」ということもありますが、痛みについてもなるべく患者さんの負担軽減を第一に考えます。
麻酔の痛みが苦手な患者さんもいらっしゃいますので、表面麻酔を行ってから麻酔を行います。さらに削る時の振動によって痛みを感じる場合もありますので、なるべく振動が少ない機械を使用しております
- 神経を残す治療
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これまで、虫歯が神経まで達すると神経を除去する必要がありました。しかし神経を取ると栄養が渡らず、歯が割れたりするリスクが高まります。
MTAセメントとは、セメントで蓋をすることで、神経を残したまま保存できる可能性のある治療法です。(一部保険外治療)